本年もよろしくお願い申し上げます

2018年が始まりました。旧年中は大変お世話になりました。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。新宿の元旦は真っ青な空で今年の始まりをお迎えしてれました。 師走とはその名の通り…休みはほぼ皆無でした。気付いたらキッチンの … “本年もよろしくお願い申し上げます” の続きを読む

2018年が始まりました。旧年中は大変お世話になりました。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。新宿の元旦は真っ青な空で今年の始まりをお迎えしてれました。

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師走とはその名の通り…休みはほぼ皆無でした。気付いたらキッチンの床で寝落ちなんてこともありました。

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それでも本当に実りある時間を過ごすことができました。ひとえにみなさまのおかげです。ありがとうございます。

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私は無料でのカウンセリングは行なっておりません。ホームページでも折りに触れて書かせていただいております。それは私も食べていくための仕事だからです。それでも…どれだけお電話をいただいたことでしょう。行政やクリニックにリファーさせていただくなど、出来る限りの対応をさせていただきました。それでも本当に電話が鳴り止まない師走でした。

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本当に信じられないほど遠方の方でお名前も知らない方から「死に場所を探している」「もうすぐお正月なのにひとりぽっちなんです」…などなどでした。

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クリニックは時間で閉まります。病院もよほどでなければ相手にしてくれない。お悩み相談ダイアルも繋がらない。私を含め、心理士は予約が必要で金銭面での大きなご負担もあります。必要なのは医師でもなく福祉でも行政でもなく…残念ですが心理士でもありません。もしかしたらそれは人との「本当の」こころの繋がりなのではないでしょうか。

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何も出来ないままクライエントさんからお金をいただいている自分を痛感しております。しかし、その一方で私自身も料金をいただき、しっかりプロになり、自分の楽しみも見つけないと共倒れになりかねません。だからどんなに忙しくても土鍋をコトコトしたり、ピアノを聴いたり🎹するなど至福なひとときも大切にしています。

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こころを生業にすることは本当に難しい…。ひとが大好きだからこそ難しい。

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私たちが探しているもの…それはこころの居場所や仲間なのかもしれません。こころや身体お財布事情が健康な時には居場所があって当たり前なので、そんなことすら考えない。925795f5-c4c5-490c-b264-aceb442ded43極論はそのこころの居場所造りや居場所探しをすることはご自身だけにしかできないと思います。カウンセリングはほんのひとときの有料こころの仮設相談所のようなものかもしれません。

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私の仕事は気持ちが辛い時に利用していただくためで、お悩みが解決した時、若しくは私とは相性が合わない時には私はお祓い箱です。お悩み解消した時私の存在は透明人間のように忘れていただくこと…それもひとつの立派なゴールの形なのかもしれません。0a839546-7b25-4fcd-97b5-9be7652ed02b

それでも私は…「真」の心理士とは何かを模索し続けて参りたい所存です。

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初期のRCサクセションの歌が好きです。こんなカウンセリングを提供出来たらいいなぁという歌詞を一部抜粋させていただきます。f7b709cc-493a-4ba2-ae26-fb401c7b36ed

「僕の自転車の後ろに乗りなよ〜2人乗りで遊びに行こうよ〜冬の道を遊びに行こうよ〜きみが編んでくれたマフラー暖かい」私の中ではこの歌の「僕」は私なのですが、本当は私もどこかで「僕」を探しているのかもしれません…。

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昔から人の言うことを聴かない信じられないほど頑固者な私を支えてくれる家族や友人に感謝するばかりです。今年も“Unique One”のカウンセリングとみなさまのボトルキープならぬ「ココロキーパー」としてお役に立てるよう精進してまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。

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精神分析家と麻酔科医の類似性 身を任せる怖さ

こんにちは、西高東低の真っ只中を移動中です。街はクリスマスイベントが増え、忘年会なんかもボチボチと…でしょうか。 今日は「人に任せること」について考えてみたいと思います。 私たちは、意識がクリアな時は自分の意志で多くを計 … “精神分析家と麻酔科医の類似性 身を任せる怖さ” の続きを読む

こんにちは、西高東低の真っ只中を移動中です。街はクリスマスイベントが増え、忘年会なんかもボチボチと…でしょうか。

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今日は「人に任せること」について考えてみたいと思います。

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私たちは、意識がクリアな時は自分の意志で多くを計画したり、考えたり、決定することができます。

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しかし、急な事故に遭ったり、解離性障害で時間や人格のコントロールがうまくいかない時、手術を受ける時、認知症などになり止むを得ず誰かに身を任せざるを得ないこともあります。医療の場面で予定が組まれていれば、ある程度の予測は可能なこともあります。しかし、無意識に人格が出現して自分がコントロールされたり、急な手術で麻酔をされる場面を想像してみて下さい。

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その時は否が応でも他の人格だったり、医療者に身を任せざるを得ないことがあるかもしれません。でも、私たちは生まれた時から他者に身を委ねざるを得ない体験をしているのです。他の動物と異なり、ヒトには子宮外胎児期があります。約一年でしょうか。その時期は養育者なしに生きていけません。

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よくカウンセリングの場面で語られることがあります。「頼んで生まてきたんじゃないのに」「気付いたらこんな自分になってたし」「全部がイヤ」「両親なんて大っ嫌い」…。

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私はおっしゃる通りだと思います。カウンセラーとしてその意味を二人の世界で共有していきます。しかし、二人の世界自体って実はとても怖いものなのです。カウンセラーとクライエントは恋人同士ではないし、親子でもない。友達でもありません。親や友達への相談はコストフリーです。私はクライエントさんから料金をいただきカウンセリングを行います。“オイ、センモンカトシテナニガデキルンダヨ?”

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健康度の高い時は新聞に目を通したり、デパートに行ったり、友人との約束や趣味や毎日の決まりやお仕事などの日常に没頭されていらっしゃるのでしょう。そして、心の中で(私はみんなと違うかもしれない…)ということは置いておくことが出来ることかもしれません。でも、果たしてそれが本当に健康?と思うこともあります。自分の内面とひたすら向き合うことで見えてくることもあります。それもまたこころの健康のひとつなのではないでしょうか。

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私たち心理士は1日に何人ものカウンセリングを行わなくてななりません。時間が来ればスイッチを切り替えて次の方の世界に真摯に向き合わなければならない業務です。燃費が悪い私は、1日が終わった時にはクタクタでヨレヨレになることもしばしばあります。

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同業の友人は「クライエントさんの世界に入りすぎるからそんなにヨレヨレになるんだよ」「もっと客観的になりなよ。仕事なんだから割り切り割り切り」と言われることもあるし、クライエントさんからは「あーカウンセリングに来ると疲れてぐったりするよ」というお言葉をいただくこともあります。

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今日のテーマに戻らなきゃ!そう。私は麻酔をされたり、酒に酔って誰かの前で自分を失うことに対してとても怖いことがあります。だからお酒は飲まないのです。全く飲めないのではないと思います。意識を失って失態する自分が怖いのです。以前、手術を受けたことがあるのですが、医師に部分麻酔を懇願し、「痛くて動いたら強制的に全身麻酔だからね」と告げられ「もう一度お伝えしますが、部分麻酔でのオペはこれまで2例しかないですよ」「本当に痛いですよ」と言われましたが、それでも無理を言って部分麻酔を選択しました。

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実際に医療機関で勤めていると、病気によって自傷行為や他者に暴力的になり、止むを得ず、医師から鎮静薬や薬を投薬され、先程までとは別人のように鎮静されてドロンとするみたいになる場面にも遭遇します。ますます私は注射やお医者さん、それを医師の指示の下行う看護師さんを怖いと感じることもあります。私は心理士です。投薬は出来ません。(お願いです。止めて!これ以上押さえつけないで。優しくしてください)と思うこともあります。医療者はメディカリーに危険を守る義務があります。でも、私の仕事は「安心という鎮静」「こころをholdingすること」でクライエントさんのこころの手綱が緩み別人格と接触できたり、その方のより深い世界と向き合えるのかも知れません。また、医師がやむを得ない事情(自傷や他害のハイリスク)で注射や投薬の指示を出され、その方が脱抑制(気持ちの手綱が緩んだ状態)の中にある時に、近くにいさせていただき毛布をかけることしかできなくても、その方に何かのこころの安心を提供出来るかもしれません。当たり前かもしれないけど、こころを温かくしておくことはとても大事なことだと思います。

a5cd1f46-8e8a-45fa-b0de-5d5e223261e9もうひとつ、その方の個別性を知ることの重要性も感じます。例えば、認知症という疾患は、意識の問題ではなく加齢などの要因によって認知機能が不可逆的に低下した状態になります。解離性障害の方に別人格が出現することも、何らかの意味があるのだと思います。いずれにせよ、その方の元々のこころや生活パターン、生育歴や家族歴を知っていることは非常に重要なことです。徘徊や別人格という用語で片付けることは簡単です。しかし、徘徊ではなく認知症の方がいつどこをどのように歩いているか…何を見ているのかなどからその方の生活の歴史や思い出が見えてくることもあるのです。一緒に思い出の旅の一部を共有させていただけましたら幸いです。aa22314f-4788-4fb5-b54e-fdec1a05866f改めて“Unique One”ですね…。カウンセリングは1対1の世界です。だからこそ、クライエントさんに与える侵襲が高くなることもあることも忘れてはなりません。手術の場面では麻酔科の医師が全身状態をコントロールして、呼吸状態や意識レベルを確認した頃合いに執刀医が入室することもあります。麻酔科医師は患者様の頭上からたくさんモニターを管理して無意識下の患者様の手術中の生命活動を預かります。そして…精神分析の自由連想法において、被分析者(分析を受ける方)は精神分析家のカウチの頭もとにひっそりと座ってトロンとしたまどろみの中にある被分析者の深い語りを分析しています。それって麻酔科医とそっくりではありませんか。私は、精神分析家に憧れて大学院に入りました。憧れのO教授の授業を受けたかったのです。教授は日本でも少ない精神分析家です。しかしある日、O教授から「小澤は分析家に一番向いていない」と言われました。今になってようやく少し意味が理解出来ました。私にはシステマティックに人を分析する冷静さに欠けてクライエントさんの気持ちが私に乗り移ったようになってしまうところが往々にしてあるのです。それは分析ではありません。

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精神分析の勉強はこれからも一生をかけて続けていきたいです。こころの麻酔科?はカッコいいし、今でも精神分析家になりたい気持ちはいっぱい、憧れの存在です。でも好きなことと自分の能力は残念ながら比例しないことも多いのです…。私は、クライエントさんの世界の旅路にスコップやティッシュを持って同行させていただき、ほんの少しの心の世界の一部やひとときをおすそ分けいただき、出来ることは少ないですが、こころの土砂崩れや大荒れが起こった時に、精一杯のその場をやり過ごす・乗り越える対策を一緒に考えさせていただいております。

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一生懸命に取り組んでも失敗してしまうこともあります。もっときちんと専門的に指示してくださいよとご指摘いただくこともあります。逆に私が一生懸命過ぎて怖いと言われたこともあります。カウンセリングが終わってもひとりで悶々と考え続けていることもあります。クライエントさんにとって、「心の世界を他者に見せることは怖いこと・恥ずかしくて勇気もいること」「こころを許せるかわからないカウンセラーにカウンセリングを受ける怖さ」というクライエントさんの意識をこれからも忘れずにほんの少しのこころの応急手当てが出来るような心理士を真っ直ぐに目指し続けていきたいと考えました。

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師走はイベントだらけで、あるいはイベントが無さすぎることでもこころにも身体にも大きな負担がかかる時期です。どうぞご自愛下さい。

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東京は青空!長文をお読みいただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

涙のベクトル 泣き虫カウンセラー

こんにちは。いよいよ師走ですね。最近は多忙につきご案内が難しく…みなさまには大変ご迷惑をおかけしております。そしてご都合を合わせてお越しいただいたいていることに改めて感謝いたします。 今日は涙のベクトルについて考えてみた … “涙のベクトル 泣き虫カウンセラー” の続きを読む

こんにちは。いよいよ師走ですね。最近は多忙につきご案内が難しく…みなさまには大変ご迷惑をおかけしております。そしてご都合を合わせてお越しいただいたいていることに改めて感謝いたします。

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今日は涙のベクトルについて考えてみたいと思います。私の商売道具はというと、なんといっても、私自身の身体やこころの健康ともうひとつはティッシュペーパーです。他にも心理検査の道具や箱庭などもありますがそれよりも突出して私のこころの余裕とティッシュは必要なアイテムなのです。

セッションのプロセスは本当に多様で、クライエントさまによっては初回から涙でいっぱいの方、こころのメンテナンスでいらっしゃってくださる方は涙とは久しく無縁で美味しいカフェの話なんかを教えて下さる方もいらっしゃいます。

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感情のおねしょのことを専門用語では「情動失禁」と言います。人は大人になる過程で人前ですぐに怒ったり、泣いたりすることは恥ずかしいこと、避けることとして捉えられることが多いです。また、生まれつき感情がゆったりとした方と気付きが多くて大変な方がいらっしゃいます。次に育って来られた環境も加わります。

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カウンセラーはクライエントのお悩みを聴くことが仕事です。そしてよく専門家ほど忘れてしまいがちなことは常に主体はクライエントだということなのです。セッション中私の主観には鍵をかけてしまって置かなくてはなりません。

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しかし、私も人間なのです。私自身も精神分析を受けて自らと向き合い、スーパービジョンも受けたりして自らの研鑽に努めております。

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まだトレーニング中の時でした。カウンセリングの中でいつになっても他の方のことばかりを悪く言うクライエントさんがいました。(あぁ難しいなぁ…)と苦渋していました。そんなある日クライエントさんがご自身の中での気付きが生まれたのかもしれません。大粒の涙をこぼして「私は他人のことばかり言ってますよね。自分のそういうところが嫌いなのに、誰かのせいにして…」と仰りました。私もその瞬間に大粒の涙が溢れてしまいました。その後…クライエントさんに罵倒されました。「今のは私に対する同情の涙なのか」「お前に何がわかるんだ」と詰問されました。そしてその後私が泣いた理由を説明するように彼女からそれはそれは長いメールが届きました。これだけは言えることとして、同情の涙ではなかったということです。私が彼女にだした回答は「分かりません。ただ、今までご自身のことを何も語っていただけないセッションが続いた中で始めてAさんのお気持ちに出会えたからかもしれません」とお応えし、私は教授も巻き添えにクライエントさんに解雇されました。その後クライエントさんからお貸ししていた本とともにメッセージカードが届きました。「直接サヨナラを言うには辛すぎて…」とありました。

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そのメッセージを読んで数え切れないほど考えました。私自身の振る舞い、未熟さ、クライエントさんの思い…。(さぁ、泣き虫カウンセラーどうする?)今でも応えは出ません。私は自分が叱られて泣くこと、自分を責めて泣くことは少ないです。しかし、クライエントさんの世界に誘われてまるで乗り移ったようになってしまうことがあるということ、そしてそのことは専門家として失格なのかもしれません。こころのおねしょを抱えている…そんな自分を客観視しながら、より良いカウンセリングを提供出来るよう自己研鑽に励んで参りたいと思います。

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寒さも増してまいりました。お風邪など引かれませんようにご自愛ください。お読みいただきありがとうございます。

左向きモーツアルト

日を追う毎に寒さが増してまいりました。この頃は気圧の変動が激しくて心身ともに不調を訴えられる方も多くいらっしゃいます。 気象に詳しい友人に訊きました。台風には名前があるけど、冬の低気圧には名前はないそうです。しかし、冬の … “左向きモーツアルト” の続きを読む

日を追う毎に寒さが増してまいりました。この頃は気圧の変動が激しくて心身ともに不調を訴えられる方も多くいらっしゃいます。

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気象に詳しい友人に訊きました。台風には名前があるけど、冬の低気圧には名前はないそうです。しかし、冬の低域圧はとっても恐ろしくて、冬の低気圧の日にドイツのアウトバーンでは事故も増えるそうです。冬に元気になる方もいらっしゃるのですが、私はお日様が短い暴れん坊の天気は苦手です。避難勧告を出して早めにお布団や炬燵?に入りましょう。私は布団に寝転んで音楽を聴きながら読めない楽譜でも眺めることにします。

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木枯らし1号に寄せて

こんにちは、長雨が去って一気に寒くなりました。みなさまいかがお過ごしでしょうか。都心では10月30日は去年より10日ほど早く木枯らし1号が吹きました。木枯らしが去った朝日がきれいでした。 木枯らしというと、もうすっかり冬 … “木枯らし1号に寄せて” の続きを読む


こんにちは、長雨が去って一気に寒くなりました。みなさまいかがお過ごしでしょうか。都心では10月30日は去年より10日ほど早く木枯らし1号が吹きました。木枯らしが去った朝日がきれいでした。


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木枯らしというと、もうすっかり冬支度をしなければと思い、カウンセリングの合間に暖かそうなコートを買いに出掛けました。もうすぐ紅葉で木々も冬支度です。681df0fd-ed8c-4602-ab11-ce538363c23e

ハロウィンも終わり、酉の市があって、クリスマス、冬至に向かっていきます。

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昔、ASKAさんの歌で大好きな歌詞がありました。In My Circle という歌です。

「すべては回っているんだね 夜も朝にくるりとね だけど僕のくらしは どこか綺麗な円にならない」「長い長い列を作ったアリが季節を超えていくよ。僕はといえば 冬の支度も出来てないけど 歌を歌うよ」「やっと何処かで つながりながら ガタゴト揺れる 線を描いて」と一部抜粋させていただきました。

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幾度となく現実時間とこころ時間について、ピカルディバードで書かせていただいております。時間に限らず日常にコミットされていらっしゃる方は、思考やこころのこころも現実的なものが多い気がいたします。一方で、こころにコミットされていらっしゃる方はお悩みや思考も実存的なことが多いと思います。

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例を挙げれば、現実主義の方は仕事をもっと成功させたい、もっとご自身のモチベーションを上げて効率的に生きる方法などを模索されます。その一方でこころ主義の方は、ご自分の存在意義や生まれてきた意味、fantasyの中の世界観を大切にされていらっしゃいます。もちろん、その両者に価値判断をする由はなく、私はお話をお聴きすることを大切にしております。

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先ほどのASKAさんの歌詞はまさに「こころ時間」についての歌詞だなと思いました。現実・リアル?が真に充実することもこれはまた大変です。SNSでこころのこととかを書いた日には「重たい」となりがちなのが常で、「偽りの充実」をアップしていることありませんか。私も例外ではありません。

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偽りの笑顔や適応は私達が生きていく上では非常に大切なスキルのひとつです。発達のことでお悩みの方は、ご自身のことを安売りしません。ですから、人から見ると(あの人って社交的じゃないよね。空気読まないよね。感じ悪いよね)と捉えられかねません。ご自身で気付かないこともあるし、気にされない方も多いのである意味で羨ましいです。「偽りの社交」がなくて良いのですから。ですが、コミュニケーションでつまずかれることもあるでしょう。その逆で、行き過ぎた共感能力(大学院の恩師の言葉です)や、過剰同調性(空気を読み過ぎ、読め過ぎ)の方は「偽りの社交性」や「過剰な共感力」に疲弊してしまうというお悩みが生じてまいります。

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適宜応用し汎用性が出来ること、そしてそのご自身を知っていることがこころの健康のうえでは大切なのかも知れません。でもそれはなかなか難しいことです。ご自身中で立ち止まって考えてみたいとお考えの際には是非相談室に足をお運びいただけましたら幸いです。お部屋を暖めてお待ちしております。寒くなるとwoodyな香りが恋しくなります。

d05f37f1-4255-4806-aa61-c2e9e4683c8eお読みいただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

食欲の秋 芸術の秋 こころの秋

こんにちは、季節の変わり目です。みなさまいかがお過ごしでしょうか。 あっという間に秋分の日が過ぎ、金木犀の香る季節になりました。ざくろのルビー色もきれいです。柿も色付き始めて、朝晩はうっすら寒くて、もうあと2ヶ月もすれば … “食欲の秋 芸術の秋 こころの秋” の続きを読む

こんにちは、季節の変わり目です。みなさまいかがお過ごしでしょうか。

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あっという間に秋分の日が過ぎ、金木犀の香る季節になりました。ざくろのルビー色もきれいです。柿も色付き始めて、朝晩はうっすら寒くて、もうあと2ヶ月もすれば冬至を迎えます。

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ハロウィンももうすぐですね。

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今はただ、忙しさに忙殺しすぎている自分を反省しています。

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ものごとにはゆっくりで良いことと、今しか出来ないことがあります。そのことは理屈では分かっていてもどうしても上手くいかないこともあります。

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現実の時間とこころの時間は異なります。ひとにはそのどちらの時間も大切で、バランスを取ることができていうちは問題は生じません。しかし、忙しすぎてこころ時間を大事に出来ないと自らが疲弊してしまいます。その一方で、こころ時間で迷子になると、現実生活への適応が難しくなります。

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趣味を見つけることは大切かもしれません。友だちとあうことも大事かもしれません。でもそんなに難しく考えることもないのではと私は思います。ぼんやりと空想にふけったり、テレビをつけながらゴロゴロでも十分かもしれません。

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いつの日か現実時間に置いていかれて、周囲の人たちと自分を比較しながら色々と考えを巡らせるかもしれません。もしくは、現実生活に充実出来ている時にはこころ時間すら考えられないこともあるかも知れません。

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私たちを取り巻く環境も季節も常に変化しています。どんなに忙しくても道に咲く小さな花や木々に、ご自身のこころの思考を価値判断せずに眺めてみませんか…。新しくて懐かしいご自分に遭遇できるかもしれません。

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私はセイタカアワダチソウとススキの間を通り抜けて秋の海をぼんやり眺めることにします。

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お読みいただきありがとうございます。季節も気温も目まぐるしく変化中です。どうぞご自愛下さい。

※重要なお知らせ「LINE不具合について」

先日よりピカルディ・サードのLINE@アカウントで不具合が発生しております。 具体的には「友だち追加」が出来ない、メッセージを送れないなどです。 現在、不具合の原因を調査して復旧作業を行っておりますが、再開の目処はまだた … “※重要なお知らせ「LINE不具合について」” の続きを読む

先日よりピカルディ・サードのLINE@アカウントで不具合が発生しております。

具体的には「友だち追加」が出来ない、メッセージを送れないなどです。

現在、不具合の原因を調査して復旧作業を行っておりますが、再開の目処はまだたっておりません。

LINEをご利用のクライエント様には大変ご不便、ご迷惑をおかけしておりますが、再開されるまでは「メール」もしくは「事務所への電話」でご対応お願い出来ますでしょうか?

ご理解の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

ピカルディ・サード

花火の夜 ドンドコドン

お盆も過ぎ夕暮れが早くなりました。昨日は北陸の家から花火を見ました。東京はドンヨリでしたが、北陸は幸い晴天に恵まれました。 この日をみんな楽しみに待っておりました。花火職人さんはどんな気持ちで作ったのかな…。手仕事ってい … “花火の夜 ドンドコドン” の続きを読む

お盆も過ぎ夕暮れが早くなりました。昨日は北陸の家から花火を見ました。東京はドンヨリでしたが、北陸は幸い晴天に恵まれました。

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この日をみんな楽しみに待っておりました。花火職人さんはどんな気持ちで作ったのかな…。手仕事っていいな…花火っていいな…沢山の人に素敵な一夜をありがとうございました。

お読みいただきありがとうございます。

pine tree – pine for your true self -pine away ☆彡

こんにちは、いよいよお盆ですね。帰省中の方、お仕事の方、ご自宅でごゆっくり お過ごしの方…みなさまそれぞれだと思います。 今日は北陸からの移動の途中で京都で友人に会ってランチをいただいてこれから東京に帰ります。 お茶の花 … “pine tree – pine for your true self -pine away ☆彡” の続きを読む

こんにちは、いよいよお盆ですね。帰省中の方、お仕事の方、ご自宅でごゆっくり
お過ごしの方…みなさまそれぞれだと思います。
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今日は北陸からの移動の途中で京都で友人に会ってランチをいただいてこれから東京に帰ります。

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img_5527img_5544お茶の花火?水中花みたいなお茶を頼みました。初めは葉っぱだけで閉じているのですがみるみるうちにポットの中で開花です。移りゆく視覚がキレイで驚きました!その名も“over the rainbow”ネーミングからして素晴らしい。

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私はピンポイントで北陸と新宿にしかいないので、京都に立ち寄れて同業者以外の友人とお話出来ただけで本当にこころが満たされました。

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今日は「松」pineについて考えて見たいと思います。松というと盆栽のイメージだったり、防風林のイメージだったり、松ぼっくりのイメージだったり…。松葉は二股に別れて尖っていて、子どものころはイタズラでチクチクして遊んだりしていました。

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常緑樹のため冬でも緑のままでいてくれるだけでなんだか感謝です。

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北陸のマンションの下は松原が広がっております。海の近くの松原は夏への入り口のようです。

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英語にすると松はpine treeです。pine単独ではなくpine forになると、焦がれるとか、〜を思って苦しむという意味になります。 pine awayになると悲しみのために活気を失ったなどの意味になります。exhaustのような意味でしょうか…。

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チクチクの葉っぱでいつも緑レンジャー。松の葉はチクチクで自分を守っているのでしょうか。松の葉のチクチクの中には松脂などの多くのお宝が眠っている気がします。ひとのこころに例えてみると、チクチクで精一杯守っている方のこころの真核に触れ合うまでにはカウンセラーにもチクチクの痛みとその奥の繊細なこころに向き合うための敏感なこころが必要だと考えています。

ハリネズミのジレンマですね…。暖めあおうとしても2人ともにそれぞれのハリハリがあります。

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チクチクにやられてpine awayになってしまうこともありますよね。

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ご自身のチクチクのなかにある脆弱性を人に見せることは恥ずかしい辛い作業かもしれえません。原始的な防衛機制は逃避や否認や投影性同一視です。その状態にあるひとは、誰かのせいにしたり、なかったことにしたりすることでやり過ごしています。松の葉のチクチクにカウンセラーがずかずかと入らせていただくことは失礼千万なのかもしれません。そのような方に直面化を促すとハリハリ攻撃によってpine awayの刑に処されます。でも、カウンセリングの中で次第に信頼関係が構築され、クライエントさんのチクチクの中の真核に入れていただけた時にはそこからカウンセリングが一気に進むこともあります。その一方で難しいのは柳のような木です。春にはには目に優しくたなびきます。そのたなびきの中は風でさえもするりとかわします。そう、柳の真核に迫ることは松よりもずっと大変で翼を持った木のように鳥みたいにふわりとさらりと飛んでいきます。ハリハリとは別な意味で難しいのです。柳タイプの方との3次元でのカウンセリングほど難しいものはありません。

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人のこころと木を一緒にはできないけれど、松のことを考えていたら思考がこんな風に流れて行きました。

img_5110ピアノも鉛筆も木を使用しています。出来上がった製品は「モノ」かもしれません。カウンセリングも「関係というモノ」かもしれません。作るのも弾くのも関係を作るのも人間です。先日私の大事にしているピアノをエンピツの後ろを使って弾いた方がいました。私の指がピアノに向かないと嘆いていたので、エンピツでもこんなに弾けるとお伝えしたかったのかも知れない…ピアノはその方にとって単なるone of productsだと考えて?他意はないのかもしれません。でも、私はその行動にとても傷つきました。私のピアノは“unique one”なのです。ピアノが上手い・技術が優秀なこと「優しい音」と「こころの優しさ」は別ものなんだと思うと悲しくなりました。別のエピソードをもうひとつ、お邪魔したクリニックで若手Dr.の机の上に座り足をブラブラさせた「非常に優秀な」Dr.がいました。医師にとって机は聖域です。「御机」ということばがあるように、大変失礼な行為です。机に座られた若手Dr.は非常に優秀なDr.に大変失望しておりました。でも、机に座った優秀なDr.に悪気はなかったと思うのです。ただ椅子が足りなかったからなのかも…。

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自分がされて嫌なことは人にもしないことって重要だけど、嫌なことのベクトルは人によって異なるので模索することってとても大変なことですね。img_5147人間性は言語よりも行動や態度に出てしまうことがあります。ひとは誰でもみな疲れている時もあるし、余裕がないこともあります。ひとりの時に100回ため息をついたり、大きな声で歌ったり、少しだらしない側面があっても大あくびをしてもほとんど問題ありません。ただ目の前に人がいる時にはちと気をつけた方が良いなと自分自身も内省しました。

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松のお話から大分飛躍しましたが、私は、優しいこころと優しい手と優しい音を統合出来るようになりたいと考えています。優しい手でも音でもこころが伴わない無粋な手であることがわかったなら私は嫌いです。私の課題はこころ由来の優しい手であり優しい音です。病院である看護師さんの手技を見ていました。彼は患者さんの表情をしっかり見守りながらも患者さんの体位が安全に保たれるように手ではしっかり患者さんの背中を支えています。優しい手はまず、相手を思う優しいこころがあってこそ生まれるのかも…。鉛筆弾きでも良い音は出るし、他のDr.の机にあぐらをかいても…ピアノは上手だし、その医師も新患さまは何ヶ月待ちなほど人気です。腕の良さとこころは関係ないのです。私の過敏なファンタジーなのでしょう。でもそのファンタジーのセンサーは大切にしたいです。このような私のような考え方は空想否認美化傾向と考えています。あまり高次な防衛機制ではありません。

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私はピアノで優しい音を表現することは出来なくても、こころスタートの優しい音が出るようになりたいし、pine away の刑にあっても私はこころについて考え続けていきたいです。そして傷ついても立ち直る力を持てる方法を模索していきたい次第です。下の形状記憶メガネ拭きのように…pine away の刑から学び優しさと愛を100倍に蓄えて復活するにはどうしたらよいのでしょうか。立ち直りの力・こころの回復力を心理用語ではレジリエンスresilienceといいます。耐久性と訳す方もいるのですが、私はレジリエンスをこころのバネやしなやかさだと考えているので、耐久性という訳語は好きではありません。resilienceの反対用語は脆弱性vulnerabilityといいます。脆弱と訊くとネガティブに思われるかも知れませんが、私は脆弱性の中にこそ優しさが根を張っていると考えております。脆弱で繊細なこころから優しさは芽生えるのではないでしょうか。

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お盆を迎えてもまだまだ暑い日が続きます。どうぞ、ご自愛ください。

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長文をお読みいただきありがとうございます。