ミィちゃんのこと

気付いたら6月、水無月も半ばでございます。あっという間の5月でした。

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今日はミィちゃんのお話をさせてください。ミィちゃんはどこにでもいそうな野良のマンション猫でした。おっとりした男の子でした。私はミィちゃんの生き方に憧れていました。それはどれだけ意地悪をされても懲りない、メゲないで人を信じ抜くところです。そんなミィちゃんと会うことは楽しみのひとつでした。

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ミィちゃんは誰にでも懐いていきます。「ニャー」といってすり寄って来ます。時には抱っこを迫ってよじ上ってきました。私はミィちゃんに食べ物を上げたことはありません。ミィちゃんは地域のみんなから愛されているので色々な方にゴハンももらっていたのでしょう。毛艶も良く事務所の下でのんびり毛繕いなんかして本当にほのぼのしていました。

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ある日、ミィちゃんの毛が濡れそぼっていたことがありました。そんなこと御構い無しミィちゃんは「ニャー‼︎」と寄って来てくれました。濡れている毛のところを見たら誰かがイタズラしたのでしょう。沢山のガムが付いていました。自分で毛繕いをしたと思うと悲しくて涙が出ましたが、ハサミとブラシでガムを取り除きました。(あぁ、これでミィちゃんが人間嫌いになりませんように)と祈るばかりでした。

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心配ご無用です。ミィちゃんはどこ吹く風で「ニャー」とまた来てくれました。良かった…。次に目撃したのは近所の子ども達がオモチャの鉄砲でミィちゃんを攻撃しているところでした。さすがに頭に来て「止めて!」と言いました。ミィちゃんはそっと何処かに居なくなり子どもに訊いてみました。「ミィちゃんは悪いことしてないと思うんだけど可哀想じゃない」子どもたちは笑っていなくなりました。ミィちゃんが人嫌いになって、私のところにも寄って来てくれなかったらどうしようと「私のこころが」淋しかったんだと思います。

下の子どもは金魚すくいのポイに穴を開けようとする見知らぬいたずらっ子です。おそらく悪意はないのでしょう。

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下は近所にあったネコ専用ドアです。

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でも、その後もミィちゃんはずっと健気でした。他の猫たちとは上手に距離を置き、多くの人に可愛がられ時々私にも挨拶に来てくれました。

適応の上手さ。言い換えれば過剰適応。さらにいうなら解離性症の可能性や愛着障害の可能性もあったミィちゃん。ミィちゃんのこころの中はわかりません。でもミィちゃんは振る舞いが強かった。そんな健気なミィちゃんが大好きです。

私が東京にいなかった時に管理人さんから電話をいただきました。

「ミィちゃんが亡くなったの。突然だったから、獣医さんに連れて行っても間に合わなかったんです。でも、マンションのみんなでお見送りしたからね」との言葉をいただきました。「オミオクリ、おみおくり、omiokuri…」頭の中はグルグルです。img_2112

最後に見かけた時は元気で時にはマンションの中まで入り込んでみんなに愛嬌と癒しをくれたミィちゃん。ミィちゃんの代わりはいません。ミィちゃんはミィちゃんだけなのです。悩みを抱えた人に対して応えを出そうとする人もいます。「明日は来るよ。良い思い出としてさぁ」と。いや、私にはできない。何度でもミィちゃんを思い出せるようになります。

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「突然の死因が誰かに意地悪されてなかったらだったらいいなぁ」と友人に話したら、「それでもミィちゃんは誰も恨まないよ。向こうの世界に行ってもみんなから可愛がられているさ」と友人は言いました。

人のこころと向き合うとミィちゃんを可愛がってくれる方ではなく、ネコや弱い人を虐めることいるという方にもお会いします。それでも私は自分の価値観は傍に置いてその方と向き合わなければなりません。思えば、私も急いでいる時はミィちゃんに構っていられないこともありました。

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たくさんの思い出と何があっても生涯人を信じ続けたミィちゃんのことはずっと忘れません。今後もこの仕事をしていく以上、多くの裏切りや悲しみにも遭遇すると思いますが、ミィちゃんをお手本に「こころが大好き」と胸を張って言えるカウンセラーになりたいとこころに誓いました。

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そんな中、病院に生後間もない子ネコの兄弟が捨てられていました。スタッフの方が育ててくれることになりました。兄弟で幸せになってくれることを祈るばかりです。

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ミィちゃん、ありがとう。お読みいただきありがとうございます。

 

 

 

 

特急ゴールデンウィーク

こんにちは。ゴールデンウィークもあっという間に過ぎてしまいました。みなさまはいかがお過ごしでいらっしゃいましたか。連休後にルーティンワークに戻ることはなかなか大変ですね…。気圧の変化に伴い片頭痛や眠気などの不定愁訴(身体も心も含めた様々な症状)も多く出現するとのお声もいただきます。

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こどもの日、憲法記念日…私は親戚の子供たちと動物園に行ったり、鉄道博物館に行ったり、UFO Catcher をしたり…。数日間は仕事もしたり。img_3708

デパートや人が大勢いる所に行くと私は落ち着かつかず、その夜はくったりしてしまうことがあります。親戚の子供たちの前ではUFO Catcherを頑張ったり、動物園でも一緒に楽しく過ごしました。私はUFO Catherが案外得意です。秘訣は店員のお姉さんやお兄さんとこっそり交渉することです。子どもたちの喜ぶ顔を見れることは楽しいことです。

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UFO Catcherをしている時やだれかと一緒にいる時はその場にコミットしているんだけど、そのなかにはどこか冷静な感情もあって、独りになったときになんともいえない虚無感と安堵とにくったりすることもあります。英国の小児精神科医であるD.W.Winnicottは「ひとりでいる能力」について、ひとりでいることは辛いし淋しいことだけど、その中に情緒発達の可能性が秘められているとおっしゃっております。こころの発達の上で大切なプロセスだと私も考えております。

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この連休でしかできないことをたくさん経験できました。

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私の多忙と落ち着きのなさを知っている友人にお弁当の差し入れとこころの差し入れもいただきました。相談室に飾らせていただきます。

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コンサートに行くことも出来ました。Real matchは“Unique One”なものでした。録音ではない生演奏はわたしにとって忘れることのできないこころの糧となりました。

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マインドフルネスに聴くことで解明出来ない感情がたくさん生まれてきます。そこで生まれた色々な感情を無視せずに大切にしていきたいと思いました。

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コンサートでは憧れのDr.松本俊彦先生のお姿も…。メディカリーな心理士になりたいと考える大切さを講演でご教授いただいて以来から大ファンの先生です。あつかましくもお話させていただきました。とても嬉しかったです。患者さま思いで難しいことをわかりやすく発信する力と専門家に向けての講演なども行いながらファッションをもステキに決めるパワーはどこからきているのだろうと改めて感服するばかりです。

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暦の上はお休みがあったとしても、私たちには身体はもちろん、メンタルにもお休みはありません。会いたい友人や家族サービスも満足にはいかなかったかもしれません。しかし、こころの栄養と視野の片隅にある漠然とした淋しさのようなものも自分の中で感じつつ「たったひとつの経験」を過ごすことが出来た「2017年の連休」に感謝して日々の現実的時間とこころ時間の両方を大切に出来るように努力してまいりたい所存です。

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世の中の多くの方にとっては連休であってもひとの身体もこころも常に動いていること、楽しいことだけにコミットするのは私らしい臨床像ではないことを改めてこころに刻みこれからも臨床に臨みたいと考えました。

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お読みいただきありがとうございます。

 

I trust my judgement.

みなさま、こんにちは。すっかり桜は花から葉っぱも変わりました。菜の花は咲き風と一緒に踊りながら歌っています。新緑の緑や花々ってどうしてこんなに優しいのでしょうか。img_3462

新緑を眺めながら自分を内省しています。(今私こころから葉っぱを感じるこころの余裕はある?)残念ながら現実の多忙の中に忙殺されております。今も新幹線の中です。見渡す限り右も左もマンションだらけです。そうこうしているうちに車窓の景色は一変していきます。img_1984

新幹線の中では常に音楽を聴いています。今日は外の景色も眺めてみました。img_3610

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音楽に視覚的な緑の優しさが加わりました。そして、他者のことだけを考えて過ごすことで私自身のこころを大切に出来ていないことにふと気付きました。

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他者の気持ちを考えることは私にとって仕事です。大好きなことでもあります。しかし、他者のことに忙殺しすぎること、それは自分自身の弱さや脆さからの逃避にもなりえるのではないかとふと考えました。

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わたしはなりたい自分像に近付いていきたい。努力できない弱い自分との闘いに叶わないことや負けてしまうの方がはるかに多いけど。人の関係性に呑み込まれてしまうことも多くあります。

頑張ったとしても評価されないこともたくさん…。それでもわたしが私に教えてくれる信念を貫き通していきたいです。

自分の信念を貫くと改めて感じさせてくれたのは、まだ生まれたての緑でした。その新しいたったひとつのやさしい緑に深謝しながら、その緑の柔らかさから学んだ逞しさを大切にできるように、わたしの心も磨いていきたいです。

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お読みいただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

コトバの裏側

こんにちは、一気に春は駆け抜けてしまいました。

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春のカウンセラーは多忙です。

今日はコトバについて考えてみたいと思います。

私たちは言語の世界に住んでいます。

心理士にとっては特に言葉の紡ぎ方は大切です。

コトバは使い方によっては武器になりえるから。

その一方でコトバは私たちの慰めのアイテムにもなります。

言葉ってとても大切なツールのひとつなのです。

しかし、言葉だけを信じることはとてもhigh-riskなこと。

言葉より深いところに自律神経があります。

自律神経よりも深いところに反射があります。

行動や態度など非言語情報の観察も非常に重要です。

私はヒトの言葉のみを信じないように気をつけています。

辛さやお悩みを「話して問題をクライエントさまと一緒に考えていくこと」がカウンリングなのかも知れません。

しかし、その方の語りだけでなくその方の語りの奥の表情に何が見えるか…。顔に発赤はみられないか、話し方の速度は興奮していないか、言葉と表情の間のスキマにこそ大切な情報が隠されていることってとても多いと思います。

あるご年配のクライエントさまから教わったことがあります。「土筆って食べられるのよ。調理の手間は大変だけど、丁寧にはかまを取ってね、茹でて食べるととっても美味しいの」私は土筆を食べたことがありませんでした。次にお会いした時に土筆の煮物をいただきました。「食べてみて」と。私はいただきました。なんとも言えない滋味深い味でした。

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もし、土筆が美味しいと聴いただけだったら、ふーんと終わっていたかも知れません。それから土筆を見るたびに春だなぁとしか思えなかったことに土筆の美味しさも入ってきます。共に私に教えて下さったクライエントさんのお顔も浮かびます。

土筆から春を感じる視覚な情報と美味しさという味覚的な情報を教わりました。

お花見に行く時間はなかったのだけど、友人からのお弁当で春を感じるこころも。

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土筆をみて色々思うことが出来る小さな気付きをこれからも大切にしていきたいと考えています。小さな花の可憐さを見つけるこころも忘れないように。

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クライエントさまからいただいたコトバや思い出こそが私の原動力そのものであると改めて考えさせていただきました。

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お読みいただきありがとうございます。

paper client 撫子さん


撫子さんは30歳代の女性です。ある日のセッションの終わりかけに「山手線に飛び込むか風俗に行くかしか選択肢はなかったんです」美しい撫子さんからのひとことに私は仰天しました。私は「そうですか。それでも今を生き延びる場所として風俗のお仕事を選ばれた」と応じました。「今を生き延びる能力」の大切に関しては、医学書院のケアをひらくシリーズ上岡晴恵+大嶋栄子さんの「その後の不自由」という本で読んで感動したことを覚えております。

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私の受けた撫子さんの第一印象は「今刹那を一生懸命を生きている」というものでした。豊かな黒髪の瞳のまっすぐな女性です。撫子さんの一生懸命の瞳の先は、常に皆が不快にならないかを直感的に見つめ振る舞います。カウンセラーの私にもいつもお気遣い下さります。そんな撫子さんのお話を今日はお話させて下さい。

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撫子さんには特技があります。それは「人のこころ」「場の空気」を一瞬にして察知する能力です。その空気を「ご自身のためではなくその場にいるみんなが心地よく過ごせるように察知している」ところがポイントです。私がセラピストとして知りたかったことはそのような振る舞いを提供している撫子さんご自身の感情は何処に向かいどのように対処しているのだろうということです。撫子さんから本当に多くのことを教えていただいております。

私たちはすぐに規範や価値判断に基づいて発言することが多いと思います。

血液型は?出身地は?宗教は?出身大学は?仕事は?アニメ好き?精神科を受診しているの?セクシャリティは?

その答えの裏側には重要な情報収集があるかもしれません。お茶の間の話題の提供に貢献してくれることもあります。しかし、その情報からわたしたちは「風俗?」「T大なの?」「メンタルの薬を飲んでるの?」「あの人って◯型何だって」「あの人ってボーダーじゃない」「アダルトチルドレンじゃない」「◯教なんだって」その先にはその人なりの「価値判断」があるのではないでしょうか。「風俗で務めるって病んでない?」….。「T 大なんてすごーい!」「精神科を受診しているんだって」「アニオタなんだって」「ボーダーラインなんだって」などなど。

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(私はメンタルとは無縁だけどね)(かわいそう)(T大だって)(◯教かぁ)(私はわかんない)(無理じゃない)…。

私の答えは次の通りです。「それで?それが?」

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It is none of my business.それは私の仕事ではありません。

ご相談者さまにひとりとして同じ方は存在しません。カウンセラーも「ひとり」。クライエントさんも「ただひとり」そしてそこから生まれる二者関係もただひとつunique oneの関係なのです。血液型や疾患名や世間の価値観やアカデミズムで括ったならその方らしさは一瞬で掻き消されてしまいます。

撫子さんの今を生きるために風俗のお仕事を選ばれた選択を「私は」素晴らしいと感じています。そして、刹那を生き延びた撫子さんがご自身でご自身の道をご自身の信念に基づいて選択されていかれることを応援しております。

価値判断をしないことは自分の考えを持たないことではありません。

しかし、価値判断をする前に、まっさらに目の前の方や事象と向き合うことによってこそ、私たちの視野が広がるのではないでしょうか。

撫子さんは何時も一生懸命に目の前のことに生きていらっしゃいます。澄んだ瞳は穢れを知りません。たった今を一生懸命に生きていらっしゃる撫子さんはとても素敵です。

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「価値判断を傍に置くこと」は専門職同士でもなかなか理解していただけないことが多いし、ご相談者さまからもご質問されることが多いです。「小澤さんはどう思う」と。私はカウンセリングの中で自分のなるべく答えは出さないように気をつけることにしています。

その理由はご相談者さまの自己決定権選択を大切にしたいからです。

一生懸命にたった今を生きていらっしゃる撫子さんのご活躍を陰ながら応援させていただいております。

次回のお約束をした後、凛とした表情で新宿の夜にお出かけになりました。

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撫子さんの大きなカバンの中には豊かな感受性とそれに伴った空虚感をもご自身のものにする底力と今日を生き抜く力と明日の夢と希望がたくさん詰まっていることでしょう。

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Ave Maria

こんにちは、mimosaの日も過ぎ、3月も気付けば中旬に入りました。

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今日はAve Mariaをこころの音楽から考えてみたいです。

Ave Mariaの音楽はたくさんあります。バッハの平均律の1番にグノーがメロディを乗せたものも有名だし、他にも多くあるのですが、私には思い入れもあって、1番好きなのはシューベルトのAve Mariaです。

私はカトリックの女子校に通っておりました。

その高校では全ての授業の前のチャイムがAve Mariaでした。Ave Mariaのチャイムが鳴っている間は耳を澄まして沈黙の祈りを捧げるのです。チャイムは約1分程度続きます。

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高校生の私はエネルギーが満ち溢れておりました。そのエネルギーは時に鎮めることによって優しさに変えることが出来るのかもしれません。

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落ち着きがなく、教科書忘れも多かったし、どうしてこんなに長いチャイムなのかなぁとよく考えていました。

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あれから本当に長い時間が経過しましたが、今、私のこころでは、落ちつきたい時にAve Mariaのチャイムを流すことが出来るようになりました。

当時の私にはわからなかったことが今になってこころの音楽になっています。

特にピアノの先生が演奏会で弾いて下さったシューベルトのAve Mariaをリストが編曲してくれたものは別格に好きで忘れることができません。途中からキラキラピカピカっと旋律が流れる中、左手は落ち着きと調和でメロディを支えます。

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こころに音楽をもつことって素晴らしいことですね。

あるクライエントさんのこころの音楽は演歌です。人によっては音楽ではなく絵画を思い出し、また別の方は、大切な方からいただいた言葉が辛い気持ちや、つい焦ってしまうときの「こころのお守り」になります。

音楽、キレイな景色、音楽、大切な思い出…。

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そんなこころのお守りをもつことは辛い時に私達を守ってくれる大きな存在になり得るのかなぁと考える今日このごろです。

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お読みいただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

鶴の恩返し

こんにちは。だいぶ日照時間が長くきましたね。春を感じる今日この頃です。花粉症の方にとっては辛い時期に入りました。どうぞご自愛ください。あっという間に音楽教室前のミモザも満開に近づいて参りました。

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昔から木の芽時という言葉があるように、春は年度末や新学期など大きな変化が生じます。この時期は身体に限らずメンタルの調子も崩しやすい時期でもあります。img_2310

お気持ちの状態をご自身でモニタリングできることは、 心身の健康状態に早く気づき対処出来うるという点でとても大事だと思います。

img_2540さて、今日は鶴の恩返しの主人公の「鶴女房(つう)」と「与ひょう」の関係について考えてみたいと思います。

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幼少時、鶴の恩返しや幸福の王子様のお話はとても悲しくて…何度も涙していました。フランダースの犬もあんなに報われない話はあるのだろうかと思っていました。その悲しさと理不尽感さに何度も涙し…立腹し…物語の「明るい続き」をひとり空想の中で作っていました。

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最後に羽を全て失い人に尽くした鶴は、仲間と共に旅立ちます。そんなのイヤだ!私の空想が始まります。鶴は痛々しい死を迎えたのではなく「幸せな」次のステージに向かい、仲間達に囲まれて無尽蔵の羽を授かるというような空想です。そしてそこでも鶴はみなに羽を手折ってみなに分け与えます。空想上の羽は無尽蔵にあるので困った人を助けることが出来るし、鶴も心の底から幸せになるというような未熟な空想でした。

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今、大人になってしみじみ考えることがあります。「つう」は「与ひょう」に助けてもらったことを感謝しています。「つう」にとってそれは何にも変えがたい歓びだった。「つう」は困っている「与ひょう」に感謝するには「自分の身体の一部である羽以外」の何も持ち合わせていなかった。人から見たら「つう」は自分のことを犠牲にし、大切に出来ていなかったかもしれない。でも、それは「つう」にとって「幸せな」ことだったのかもしれないし…誰かがそこに価値判断をすることは望ましくないのかもしれません。

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これを美徳や愛他性と捉えるか、自虐と捉えるかについて…かの有名な精神分析家の北山修先生は「自虐的世話役」と言う概念で考察されています。

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自虐と愛他の間…揺れ…それらは連続して繋がっています。時には誰かを愛し過ぎたり…尽くし過ぎたり…。度が過ぎると「自虐的世話役」になるし、ほどほどだと「愛他性」という世間でいう「美しいこと」につながるのかもしれないというのが北山先生の仰りたいことではないかと「私は」考えています。

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しかし、改めて考えてみると…。私はその「愛他性」が「与ひょう」にだけでなく万人に向けられることの出来る人が稀にいるのではないかと考えています。素晴らしい!人には優先順位があります。それは、まずは自分を大事にすること、パートナーや家族を大事にすることかも知れません。それはもちろん大切にしつつも私は多くの方々に惜しみなく愛も届けることの出来るカウンセラーにいつかなりたい。しかし、それは不可能な位難しいことです。なぜならカウンセリング自体が「無償」ではないからです。倫理的にジレンマだらけのこの仕事を私は「自ら」選びました。その限界の中で出来る限りのパフォーマンスを発揮することが私の努めです。

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私自身未熟者過ぎるから…人間としてのキャパシティを育み、学問上のスキルも磨いていきながら、クライエントさんとの「ただひとつ」の関係を大切にして臨床に取り組みたいと考えています。

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お読みいただきありがとうございました。

こころに花を!

こんにちは、寒くなったり花粉も飛び出しました。

ポーリンパワー!

  いよいよ春です。

私の中で春といえば「花」です。img_2335

梅や桃や桜などお弁当を作ってお花見に行きたいです。

しかし…今は多忙過ぎる自分制御出来ていません。

時間を大切に出来ていません。

img_2047久しぶりに雪が溶けた!キレイな空!

img_2312雪解けの下には楽しみにしていた水仙の花が…。

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これはひどい。雪の仕業とはいえ許さない!

そっと立て直してみました。

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植物の花は目に優しい。嗅覚も覚醒します。そして音の花は心に響きます。しかし、カウンセリングの中でのクライエントさんとの会話は私にとって何にも勝る財産です。カウンセリングってまだまだ世の中的にはネガティヴな印象を持たれているし、カウンセリングにお金を払って通うという感覚は浸透していません。img_2136

クライエントさんとの出会いや別れは必ずしもハッピーエンドとは限りません。涙に霞んで見えなくなることだってあります。カウンセラーなりたての頃、最後のセッションに小さなプリザーブドフラワーをクライエントさんにいただいたことがあります。それはそれはとてもキレイで小さな可愛らしいバラでした。

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この小さきバラはもちろん、しかし、それ以上にそのクライエントさんと交わした会話とその時の感情と情動が私の中ではどんなことよりも大切に保存され続けています。

どうしてそんなに悲しいの…。どうしてそんなに怒ってるの…。どうしてそんなに笑顔なの…。今日は何があったんでしょうか。異動が決まり引き継ぎの日、「私と小澤さんはもう会うことはないかも知れないけど…。ふたりの関係はプリザーブドされます」。私が彼女との別れを悲しんでいることを彼女は知って…お心遣いをくださったのかもしれません。未熟なカウンセラーです。

クライエントさんとのセッションは

プリザーブドされつつ、たった今も

心臓と同じようにこころもずっと形も大きさも変えながら動きつづけています。

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自分のこころのドキドキを知ってみることで見える景色がグーンと変わります。昨日のドキドキ、今日のため息…。時には生きる希望を失いかけることも、生きている意味を見失うことだってあるかも知れません。

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そう、でもその大変さを持っているから、知っているからこそ体験出来るワンダフルな世界があると…私は思います。

人生イロイロ。見え方もイロイロ。ネコだって色々。

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久しぶりにNicolai Bergmannの南青山店に目の保養のためにvividな花を模索しに行ってみました。自然で咲く花との対比…brilliantな色合い…抗しがたい魅力です。うーん彼はかっこいいぞ‼︎スムージーも美味しい。でも時間がない。途中でストローが詰まってフタを開けてそのままゴクゴク。こっちの方がいい。

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img_2367 img_2369そしてマインドフルに選んだ花はこちら

全然vividではありませんね。

プリザーブドフラワーも購入しましたがまたの機会に。

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お読みいただきありがとうございました。

 

その手を離すな!

こんにちは!いよいよミモザmimosaの開花です。mimosaの花言葉は豊かな感受性とかプラトニックラブとかそんな感じだったかな〜。mimosaの咲き方って本当に素敵で…こころの電球みたいって思います。いつか家を建てられたら、mimosaを植えてみたいです。

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ところで先日はAEDの使い方と人工呼吸の練習をしてきました。傍観者になっていたらまさかの全員強制実施。医療従事者として当然ですね。メディカリーな心理士になりたいですし。

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会場には1分間に100回刻むメトロノームが流れており56名のメンバーが4人のグループになり、1人が心臓マッサージを100/bpmで行います。1分間で100回は歌で考えると良いとYouTubeにあるよと友人から。命を救う歌、うさぎとかめの歌、あんたがたどこさ、ひごさ〜…それをりょうしがのところで人工呼吸1回。定期的に鼻をつまんで気道確保して息を吹き込む人工呼吸を行うんですがまぁ大変。そこは絶対途切れずに指示出しします。「あなたAEDの機械お願いします」「あなたQQ車を呼んで下さい」

いよいよ私のテストの番です。ドキドキ!

アナタ救急車お願いします。アナタAEDを持ってきて下さい!え!え!えぇ〜!「あんた、何でいちいち手離すの!離したら正しく胸骨圧迫出来ないじゃない。肘が曲がってる!」と先生からご教授。

待てよ!待てよ!

キターアハ体験

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それって私のピアノが上達しないことと全く同じじゃないか。それだ。胸骨圧迫練習人工呼吸の練習させてとみんなに頼んだら「バカ者!キモイ」とドヤされました。

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仕方ないから愛犬ドミンゴに人工呼吸をやってみた。可愛そう。大人しく仰向けになって付き合ってくれました。

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そう、その手を離してはいけない。こころも一緒かも知れない。

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ソノテヲハナスナ。ハナスナソノテヲ。ソノキモチモハナスナ。

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オザワ、お前ワやれば出来るじゃないか。と言われたいです。

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お読みいただきありがとうございました。ドミンゴごめん。