Ave Maria のチャイム 高校時代を振り返って

気付けば昨日大寒を過ぎておりました。寒さがこたえる毎日ですね…。

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私は行きたかった音楽高校に落ちました。今考えると当たり前です。ピアノを習わせてもらったのが小学6年生、楽譜が読めない、聴音もダメ、新曲視唱もダメ、ピアノも自分のペースで音楽記号も知りません。ただピアノが好きなだけで専門の高校に受かる筈はありません。

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それはそれは落ち込み、浪人しようと思ったほどです。(もうどうにでもなってくれ)と思いながら、なんかミッション系とかいいなぁ、制服はベレー帽。賛美歌も歌える!と私立のカトリック中高一貫校に外部入学しました。他にも「偏差値」で言えば高い高校にも合格をいただきました。その中でその女子高校を選んだ理由がありました。その高校の面接は親と一緒に来るよう記載があり、親子で長いこと面接がありました。その後、シスターの校長先生自らが手描きのポピーの水彩画の和紙のカードで入学許可を下さりました。

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「あなたに激しさを感じます。その激しさを優しさに変える努力を続けることで道が拓けてくるでしょう。その努力を怠らないよう願います…あなたに入学の許可をします」と達筆な毛筆で書いてありました。

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今思い返せば、その高校に行けたから今の私があったのです。クラスはひとつで、ほとんどが中学生からの内部生です。年齢的にも難しい年頃で、音楽に見捨てられて不貞腐れていました。欠席日数180日…。引きこもって何かをしていたのではなく、新宿で遊び呆けて…ピアノが弾けない自分が大っ嫌いで、その努力が出来ない自分が大嫌いでした。いつも高校の屋上の柵から両足を投げ出してボンヤリと「自分」について考えていました。すると校内放送で「チサキ!今すぐ校長室に来なさい」となり、シスターである校長先生に泣きながら叱られました。「こんな人見たことない」「小学生が真似したらどうするの」。タバコが見つかり無期限停学…。両親には仕事を休み何度高校に頭を下げてもらったことでしょう。規定のスクールソックスを履かずルーズソックスで行き、何回も叱られ担任の先生が購買部でスクールソックスを買ってきて下さったりした日もありました。

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卒業はみんなより半年遅れました。それでもその高校の先生や友人、両親からは「私を諦めない愛」を数えきれないほどいただきました。合唱コンクールでは伴奏もさせてもらったこともありました。本当に嬉しい思い出です。

高校ではラテン語で賛美歌が歌えました。授業前後のチャイムのAve Mariaは当時私にとっての癒しであり支えでした。放課後にはシスターがひっそり私を呼んでオルガンを教えて下さったこともありました。そのことがあってか、貧しい家庭で76鍵のオルガンしか家になかったからなのか分かりません。今はアコーディオンやハーモニカの音色を聴くことで嫌なことや辛いことが昇華されております。ピアノが王様なら当時アコーディオンやリコーダーは近所の友達のような感覚でした。実際大人になって習ってみると本格的なアコーディオンは蛇腹の開閉や左手のボタンなど、実はとっても難しいです。今は気軽な友達ではなくなり、私が弾くと呼吸困難で苦しんでいる音色になってしまい苦しんでいます。c98ae2c1-d1f8-4380-906f-a8eb7d9a2edb

学校に行きたくない日は武蔵野線が私のベッドでした。高校に行く通学路にピアノが上手な人のお家を見つけた日には、親になりすまして休校の電話を入れ「娘は今日熱が出たのでお休みさせていただきます」(今思えばバレていたに決まってます…)、缶ジュース片手に知らない人の弾くピアノを何時間でも図々しくもこっそり聴かせていただきました。

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寒い日❄️は甘酒🍶

わたしにとってピアノは何にも変え難い大事な存在です。ずっとそばにいたい。ただ、本当に弾くのが下手なことだけは客観的に理解できます。ピアノは趣味です。他者の為にではなく自分の癒しと激しい感情を諌めるための神器!そしてピアノが下手な自分は大嫌いです。当然食べていけるスキルもありません。

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e373db67-e1b3-4127-8b9c-6e43ae58ec86高校の校長先生が昨年11月に帰天されました。あれから随分の時が経って…まさか…私は…ひとのこころと向き合う心理士を選びました。

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↑ユングの赤の書より
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あの時校長先生がいてくれなかったら…私はどうなっていたのでしょうか。もし音楽高校に行けていたらどうなっていたのでしょうか。答えはわかりません。

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ただ、今はひたすらに当時の高校の先生方と友人、知らない人だけど勝手に聴かせていただいたピアノが上手だったお家の方に感謝しています。刹那を生き抜くことはプロセスになるのですね。

自己の激しさを優しさに変える課題は生涯かかっても無理かもしれません…。

イヤなことは嫌、お利口に黙ることが苦手です。権威的な社会で偉ぶっているセンセイの前でお利口にすることは最も苦手です。特にセンセイの自己愛やヒステリックな理不尽が出た時にはもう噛み付いてしまいます。大学院でも何度お偉いセンセイ(指導教授ではありません)の顔が真っ赤になるのを見たことでしょう!(ジリツシンケイウソツカナイ)気を逸らすスキルや社会人としてのたしなみを身に付けないといけませんね。

その一方で黙すること(高校は沈黙から考えることを大切にしていました)で見えてくることってあるということも本当に今になって身に染みて分かります。今はひとりで空想に耽溺することに代わりました。ウィニコット先生の「ひとりでいる能力」もとても大事です。緩やかに守られていることを「うっすらと感じて」こころの旅や現実とを折衷させていくことはとても大事だと「今の私」は感じています。

石崎勢津先生、ありがとうございました。ミサには参列出来ませんでしたが、これからも私の中で勢津先生との“Unique One”を大切にしてまいります。

現実にはシューベルトのピアノを練習して!お風呂ではシューベルトのAve Mariaをハミングしながら…激昂と真の優しさについて…自分の信念は持ちながらも、しかしそれをカウンセリングの時には「脇において」クライエントさんに「助言」や「シドウ」など決してせずに「その方らしさ」を大切にしたカウンセリングが出来るように努力したい所存です。実はそれはクライエントさんにとっても腑に落ちないかもしれません。でも心理士の分際で上から目線で指示的にクライエントさんのその方らしい表現やこころの遊び場を奪いかねないようなカウンセリングはわたしは好きではありません。

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春一番までもう少しです。インフルエンザも大流行です。みなさま、お風邪など召されませんようご自愛下さい。

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音楽を聴きながらピカルディバードを書いていたら、本当にAve Mariaが流れてきました…。沈黙の時間です。お読みいただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

本年もよろしくお願い申し上げます

2018年が始まりました。旧年中は大変お世話になりました。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。新宿の元旦は真っ青な空で今年の始まりをお迎えしてれました。

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師走とはその名の通り…休みはほぼ皆無でした。気付いたらキッチンの床で寝落ちなんてこともありました。

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それでも本当に実りある時間を過ごすことができました。ひとえにみなさまのおかげです。ありがとうございます。

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私は無料でのカウンセリングは行なっておりません。ホームページでも折りに触れて書かせていただいております。それは私も食べていくための仕事だからです。それでも…どれだけお電話をいただいたことでしょう。行政やクリニックにリファーさせていただくなど、出来る限りの対応をさせていただきました。それでも本当に電話が鳴り止まない師走でした。

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本当に信じられないほど遠方の方でお名前も知らない方から「死に場所を探している」「もうすぐお正月なのにひとりぽっちなんです」…などなどでした。

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クリニックは時間で閉まります。病院もよほどでなければ相手にしてくれない。お悩み相談ダイアルも繋がらない。私を含め、心理士は予約が必要で金銭面での大きなご負担もあります。必要なのは医師でもなく福祉でも行政でもなく…残念ですが心理士でもありません。もしかしたらそれは人との「本当の」こころの繋がりなのではないでしょうか。

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何も出来ないままクライエントさんからお金をいただいている自分を痛感しております。しかし、その一方で私自身も料金をいただき、しっかりプロになり、自分の楽しみも見つけないと共倒れになりかねません。だからどんなに忙しくても土鍋をコトコトしたり、ピアノを聴いたり🎹するなど至福なひとときも大切にしています。

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こころを生業にすることは本当に難しい…。ひとが大好きだからこそ難しい。

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私たちが探しているもの…それはこころの居場所や仲間なのかもしれません。こころや身体お財布事情が健康な時には居場所があって当たり前なので、そんなことすら考えない。925795f5-c4c5-490c-b264-aceb442ded43極論はそのこころの居場所造りや居場所探しをすることはご自身だけにしかできないと思います。カウンセリングはほんのひとときの有料こころの仮設相談所のようなものかもしれません。

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私の仕事は気持ちが辛い時に利用していただくためで、お悩みが解決した時、若しくは私とは相性が合わない時には私はお祓い箱です。お悩み解消した時私の存在は透明人間のように忘れていただくこと…それもひとつの立派なゴールの形なのかもしれません。0a839546-7b25-4fcd-97b5-9be7652ed02b

それでも私は…「真」の心理士とは何かを模索し続けて参りたい所存です。

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初期のRCサクセションの歌が好きです。こんなカウンセリングを提供出来たらいいなぁという歌詞を一部抜粋させていただきます。f7b709cc-493a-4ba2-ae26-fb401c7b36ed

「僕の自転車の後ろに乗りなよ〜2人乗りで遊びに行こうよ〜冬の道を遊びに行こうよ〜きみが編んでくれたマフラー暖かい」私の中ではこの歌の「僕」は私なのですが、本当は私もどこかで「僕」を探しているのかもしれません…。

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昔から人の言うことを聴かない信じられないほど頑固者な私を支えてくれる家族や友人に感謝するばかりです。今年も“Unique One”のカウンセリングとみなさまのボトルキープならぬ「ココロキーパー」としてお役に立てるよう精進してまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。

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精神分析家と麻酔科医の類似性 身を任せる怖さ

こんにちは、西高東低の真っ只中を移動中です。街はクリスマスイベントが増え、忘年会なんかもボチボチと…でしょうか。

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今日は「人に任せること」について考えてみたいと思います。

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私たちは、意識がクリアな時は自分の意志で多くを計画したり、考えたり、決定することができます。

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しかし、急な事故に遭ったり、解離性障害で時間や人格のコントロールがうまくいかない時、手術を受ける時、認知症などになり止むを得ず誰かに身を任せざるを得ないこともあります。医療の場面で予定が組まれていれば、ある程度の予測は可能なこともあります。しかし、無意識に人格が出現して自分がコントロールされたり、急な手術で麻酔をされる場面を想像してみて下さい。

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その時は否が応でも他の人格だったり、医療者に身を任せざるを得ないことがあるかもしれません。でも、私たちは生まれた時から他者に身を委ねざるを得ない体験をしているのです。他の動物と異なり、ヒトには子宮外胎児期があります。約一年でしょうか。その時期は養育者なしに生きていけません。

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よくカウンセリングの場面で語られることがあります。「頼んで生まてきたんじゃないのに」「気付いたらこんな自分になってたし」「全部がイヤ」「両親なんて大っ嫌い」…。

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私はおっしゃる通りだと思います。カウンセラーとしてその意味を二人の世界で共有していきます。しかし、二人の世界自体って実はとても怖いものなのです。カウンセラーとクライエントは恋人同士ではないし、親子でもない。友達でもありません。親や友達への相談はコストフリーです。私はクライエントさんから料金をいただきカウンセリングを行います。“オイ、センモンカトシテナニガデキルンダヨ?”

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健康度の高い時は新聞に目を通したり、デパートに行ったり、友人との約束や趣味や毎日の決まりやお仕事などの日常に没頭されていらっしゃるのでしょう。そして、心の中で(私はみんなと違うかもしれない…)ということは置いておくことが出来ることかもしれません。でも、果たしてそれが本当に健康?と思うこともあります。自分の内面とひたすら向き合うことで見えてくることもあります。それもまたこころの健康のひとつなのではないでしょうか。

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私たち心理士は1日に何人ものカウンセリングを行わなくてななりません。時間が来ればスイッチを切り替えて次の方の世界に真摯に向き合わなければならない業務です。燃費が悪い私は、1日が終わった時にはクタクタでヨレヨレになることもしばしばあります。

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同業の友人は「クライエントさんの世界に入りすぎるからそんなにヨレヨレになるんだよ」「もっと客観的になりなよ。仕事なんだから割り切り割り切り」と言われることもあるし、クライエントさんからは「あーカウンセリングに来ると疲れてぐったりするよ」というお言葉をいただくこともあります。

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今日のテーマに戻らなきゃ!そう。私は麻酔をされたり、酒に酔って誰かの前で自分を失うことに対してとても怖いことがあります。だからお酒は飲まないのです。全く飲めないのではないと思います。意識を失って失態する自分が怖いのです。以前、手術を受けたことがあるのですが、医師に部分麻酔を懇願し、「痛くて動いたら強制的に全身麻酔だからね」と告げられ「もう一度お伝えしますが、部分麻酔でのオペはこれまで2例しかないですよ」「本当に痛いですよ」と言われましたが、それでも無理を言って部分麻酔を選択しました。

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実際に医療機関で勤めていると、病気によって自傷行為や他者に暴力的になり、止むを得ず、医師から鎮静薬や薬を投薬され、先程までとは別人のように鎮静されてドロンとするみたいになる場面にも遭遇します。ますます私は注射やお医者さん、それを医師の指示の下行う看護師さんを怖いと感じることもあります。私は心理士です。投薬は出来ません。(お願いです。止めて!これ以上押さえつけないで。優しくしてください)と思うこともあります。医療者はメディカリーに危険を守る義務があります。でも、私の仕事は「安心という鎮静」「こころをholdingすること」でクライエントさんのこころの手綱が緩み別人格と接触できたり、その方のより深い世界と向き合えるのかも知れません。また、医師がやむを得ない事情(自傷や他害のハイリスク)で注射や投薬の指示を出され、その方が脱抑制(気持ちの手綱が緩んだ状態)の中にある時に、近くにいさせていただき毛布をかけることしかできなくても、その方に何かのこころの安心を提供出来るかもしれません。当たり前かもしれないけど、こころを温かくしておくことはとても大事なことだと思います。

a5cd1f46-8e8a-45fa-b0de-5d5e223261e9もうひとつ、その方の個別性を知ることの重要性も感じます。例えば、認知症という疾患は、意識の問題ではなく加齢などの要因によって認知機能が不可逆的に低下した状態になります。解離性障害の方に別人格が出現することも、何らかの意味があるのだと思います。いずれにせよ、その方の元々のこころや生活パターン、生育歴や家族歴を知っていることは非常に重要なことです。徘徊や別人格という用語で片付けることは簡単です。しかし、徘徊ではなく認知症の方がいつどこをどのように歩いているか…何を見ているのかなどからその方の生活の歴史や思い出が見えてくることもあるのです。一緒に思い出の旅の一部を共有させていただけましたら幸いです。aa22314f-4788-4fb5-b54e-fdec1a05866f改めて“Unique One”ですね…。カウンセリングは1対1の世界です。だからこそ、クライエントさんに与える侵襲が高くなることもあることも忘れてはなりません。手術の場面では麻酔科の医師が全身状態をコントロールして、呼吸状態や意識レベルを確認した頃合いに執刀医が入室することもあります。麻酔科医師は患者様の頭上からたくさんモニターを管理して無意識下の患者様の手術中の生命活動を預かります。そして…精神分析の自由連想法において、被分析者(分析を受ける方)は精神分析家のカウチの頭もとにひっそりと座ってトロンとしたまどろみの中にある被分析者の深い語りを分析しています。それって麻酔科医とそっくりではありませんか。私は、精神分析家に憧れて大学院に入りました。憧れのO教授の授業を受けたかったのです。教授は日本でも少ない精神分析家です。しかしある日、O教授から「小澤は分析家に一番向いていない」と言われました。今になってようやく少し意味が理解出来ました。私にはシステマティックに人を分析する冷静さに欠けてクライエントさんの気持ちが私に乗り移ったようになってしまうところが往々にしてあるのです。それは分析ではありません。

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精神分析の勉強はこれからも一生をかけて続けていきたいです。こころの麻酔科?はカッコいいし、今でも精神分析家になりたい気持ちはいっぱい、憧れの存在です。でも好きなことと自分の能力は残念ながら比例しないことも多いのです…。私は、クライエントさんの世界の旅路にスコップやティッシュを持って同行させていただき、ほんの少しの心の世界の一部やひとときをおすそ分けいただき、出来ることは少ないですが、こころの土砂崩れや大荒れが起こった時に、精一杯のその場をやり過ごす・乗り越える対策を一緒に考えさせていただいております。

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一生懸命に取り組んでも失敗してしまうこともあります。もっときちんと専門的に指示してくださいよとご指摘いただくこともあります。逆に私が一生懸命過ぎて怖いと言われたこともあります。カウンセリングが終わってもひとりで悶々と考え続けていることもあります。クライエントさんにとって、「心の世界を他者に見せることは怖いこと・恥ずかしくて勇気もいること」「こころを許せるかわからないカウンセラーにカウンセリングを受ける怖さ」というクライエントさんの意識をこれからも忘れずにほんの少しのこころの応急手当てが出来るような心理士を真っ直ぐに目指し続けていきたいと考えました。

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師走はイベントだらけで、あるいはイベントが無さすぎることでもこころにも身体にも大きな負担がかかる時期です。どうぞご自愛下さい。

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東京は青空!長文をお読みいただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

涙のベクトル 泣き虫カウンセラー

こんにちは。いよいよ師走ですね。最近は多忙につきご案内が難しく…みなさまには大変ご迷惑をおかけしております。そしてご都合を合わせてお越しいただいたいていることに改めて感謝いたします。

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今日は涙のベクトルについて考えてみたいと思います。私の商売道具はというと、なんといっても、私自身の身体やこころの健康ともうひとつはティッシュペーパーです。他にも心理検査の道具や箱庭などもありますがそれよりも突出して私のこころの余裕とティッシュは必要なアイテムなのです。

セッションのプロセスは本当に多様で、クライエントさまによっては初回から涙でいっぱいの方、こころのメンテナンスでいらっしゃってくださる方は涙とは久しく無縁で美味しいカフェの話なんかを教えて下さる方もいらっしゃいます。

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感情のおねしょのことを専門用語では「情動失禁」と言います。人は大人になる過程で人前ですぐに怒ったり、泣いたりすることは恥ずかしいこと、避けることとして捉えられることが多いです。また、生まれつき感情がゆったりとした方と気付きが多くて大変な方がいらっしゃいます。次に育って来られた環境も加わります。

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カウンセラーはクライエントのお悩みを聴くことが仕事です。そしてよく専門家ほど忘れてしまいがちなことは常に主体はクライエントだということなのです。セッション中私の主観には鍵をかけてしまって置かなくてはなりません。

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しかし、私も人間なのです。私自身も精神分析を受けて自らと向き合い、スーパービジョンも受けたりして自らの研鑽に努めております。

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まだトレーニング中の時でした。カウンセリングの中でいつになっても他の方のことばかりを悪く言うクライエントさんがいました。(あぁ難しいなぁ…)と苦渋していました。そんなある日クライエントさんがご自身の中での気付きが生まれたのかもしれません。大粒の涙をこぼして「私は他人のことばかり言ってますよね。自分のそういうところが嫌いなのに、誰かのせいにして…」と仰りました。私もその瞬間に大粒の涙が溢れてしまいました。その後…クライエントさんに罵倒されました。「今のは私に対する同情の涙なのか」「お前に何がわかるんだ」と詰問されました。そしてその後私が泣いた理由を説明するように彼女からそれはそれは長いメールが届きました。これだけは言えることとして、同情の涙ではなかったということです。私が彼女にだした回答は「分かりません。ただ、今までご自身のことを何も語っていただけないセッションが続いた中で始めてAさんのお気持ちに出会えたからかもしれません」とお応えし、私は教授も巻き添えにクライエントさんに解雇されました。その後クライエントさんからお貸ししていた本とともにメッセージカードが届きました。「直接サヨナラを言うには辛すぎて…」とありました。

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そのメッセージを読んで数え切れないほど考えました。私自身の振る舞い、未熟さ、クライエントさんの思い…。(さぁ、泣き虫カウンセラーどうする?)今でも応えは出ません。私は自分が叱られて泣くこと、自分を責めて泣くことは少ないです。しかし、クライエントさんの世界に誘われてまるで乗り移ったようになってしまうことがあるということ、そしてそのことは専門家として失格なのかもしれません。こころのおねしょを抱えている…そんな自分を客観視しながら、より良いカウンセリングを提供出来るよう自己研鑽に励んで参りたいと思います。

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寒さも増してまいりました。お風邪など引かれませんようにご自愛ください。お読みいただきありがとうございます。

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日を追う毎に寒さが増してまいりました。この頃は気圧の変動が激しくて心身ともに不調を訴えられる方も多くいらっしゃいます。

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気象に詳しい友人に訊きました。台風には名前があるけど、冬の低気圧には名前はないそうです。しかし、冬の低域圧はとっても恐ろしくて、冬の低気圧の日にドイツのアウトバーンでは事故も増えるそうです。冬に元気になる方もいらっしゃるのですが、私はお日様が短い暴れん坊の天気は苦手です。避難勧告を出して早めにお布団や炬燵?に入りましょう。私は布団に寝転んで音楽を聴きながら読めない楽譜でも眺めることにします。

90fd2a67-7c0d-4702-97ab-2f42d2ecc166お読みいただきありがとうございます。

 

 

 

木枯らし1号に寄せて


こんにちは、長雨が去って一気に寒くなりました。みなさまいかがお過ごしでしょうか。都心では10月30日は去年より10日ほど早く木枯らし1号が吹きました。木枯らしが去った朝日がきれいでした。


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木枯らしというと、もうすっかり冬支度をしなければと思い、カウンセリングの合間に暖かそうなコートを買いに出掛けました。もうすぐ紅葉で木々も冬支度です。681df0fd-ed8c-4602-ab11-ce538363c23e

ハロウィンも終わり、酉の市があって、クリスマス、冬至に向かっていきます。

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昔、ASKAさんの歌で大好きな歌詞がありました。In My Circle という歌です。

「すべては回っているんだね 夜も朝にくるりとね だけど僕のくらしは どこか綺麗な円にならない」「長い長い列を作ったアリが季節を超えていくよ。僕はといえば 冬の支度も出来てないけど 歌を歌うよ」「やっと何処かで つながりながら ガタゴト揺れる 線を描いて」と一部抜粋させていただきました。

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幾度となく現実時間とこころ時間について、ピカルディバードで書かせていただいております。時間に限らず日常にコミットされていらっしゃる方は、思考やこころのこころも現実的なものが多い気がいたします。一方で、こころにコミットされていらっしゃる方はお悩みや思考も実存的なことが多いと思います。

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例を挙げれば、現実主義の方は仕事をもっと成功させたい、もっとご自身のモチベーションを上げて効率的に生きる方法などを模索されます。その一方でこころ主義の方は、ご自分の存在意義や生まれてきた意味、fantasyの中の世界観を大切にされていらっしゃいます。もちろん、その両者に価値判断をする由はなく、私はお話をお聴きすることを大切にしております。

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先ほどのASKAさんの歌詞はまさに「こころ時間」についての歌詞だなと思いました。現実・リアル?が真に充実することもこれはまた大変です。SNSでこころのこととかを書いた日には「重たい」となりがちなのが常で、「偽りの充実」をアップしていることありませんか。私も例外ではありません。

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偽りの笑顔や適応は私達が生きていく上では非常に大切なスキルのひとつです。発達のことでお悩みの方は、ご自身のことを安売りしません。ですから、人から見ると(あの人って社交的じゃないよね。空気読まないよね。感じ悪いよね)と捉えられかねません。ご自身で気付かないこともあるし、気にされない方も多いのである意味で羨ましいです。「偽りの社交」がなくて良いのですから。ですが、コミュニケーションでつまずかれることもあるでしょう。その逆で、行き過ぎた共感能力(大学院の恩師の言葉です)や、過剰同調性(空気を読み過ぎ、読め過ぎ)の方は「偽りの社交性」や「過剰な共感力」に疲弊してしまうというお悩みが生じてまいります。

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適宜応用し汎用性が出来ること、そしてそのご自身を知っていることがこころの健康のうえでは大切なのかも知れません。でもそれはなかなか難しいことです。ご自身中で立ち止まって考えてみたいとお考えの際には是非相談室に足をお運びいただけましたら幸いです。お部屋を暖めてお待ちしております。寒くなるとwoodyな香りが恋しくなります。

d05f37f1-4255-4806-aa61-c2e9e4683c8eお読みいただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

食欲の秋 芸術の秋 こころの秋

こんにちは、季節の変わり目です。みなさまいかがお過ごしでしょうか。

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あっという間に秋分の日が過ぎ、金木犀の香る季節になりました。ざくろのルビー色もきれいです。柿も色付き始めて、朝晩はうっすら寒くて、もうあと2ヶ月もすれば冬至を迎えます。

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ハロウィンももうすぐですね。

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今はただ、忙しさに忙殺しすぎている自分を反省しています。

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ものごとにはゆっくりで良いことと、今しか出来ないことがあります。そのことは理屈では分かっていてもどうしても上手くいかないこともあります。

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現実の時間とこころの時間は異なります。ひとにはそのどちらの時間も大切で、バランスを取ることができていうちは問題は生じません。しかし、忙しすぎてこころ時間を大事に出来ないと自らが疲弊してしまいます。その一方で、こころ時間で迷子になると、現実生活への適応が難しくなります。

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趣味を見つけることは大切かもしれません。友だちとあうことも大事かもしれません。でもそんなに難しく考えることもないのではと私は思います。ぼんやりと空想にふけったり、テレビをつけながらゴロゴロでも十分かもしれません。

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いつの日か現実時間に置いていかれて、周囲の人たちと自分を比較しながら色々と考えを巡らせるかもしれません。もしくは、現実生活に充実出来ている時にはこころ時間すら考えられないこともあるかも知れません。

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私たちを取り巻く環境も季節も常に変化しています。どんなに忙しくても道に咲く小さな花や木々に、ご自身のこころの思考を価値判断せずに眺めてみませんか…。新しくて懐かしいご自分に遭遇できるかもしれません。

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私はセイタカアワダチソウとススキの間を通り抜けて秋の海をぼんやり眺めることにします。

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お読みいただきありがとうございます。季節も気温も目まぐるしく変化中です。どうぞご自愛下さい。

※重要なお知らせ「LINE不具合について」

先日よりピカルディ・サードのLINE@アカウントで不具合が発生しております。

具体的には「友だち追加」が出来ない、メッセージを送れないなどです。

現在、不具合の原因を調査して復旧作業を行っておりますが、再開の目処はまだたっておりません。

LINEをご利用のクライエント様には大変ご不便、ご迷惑をおかけしておりますが、再開されるまでは「メール」もしくは「事務所への電話」でご対応お願い出来ますでしょうか?

ご理解の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

ピカルディ・サード

花火の夜 ドンドコドン

お盆も過ぎ夕暮れが早くなりました。昨日は北陸の家から花火を見ました。東京はドンヨリでしたが、北陸は幸い晴天に恵まれました。

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この日をみんな楽しみに待っておりました。花火職人さんはどんな気持ちで作ったのかな…。手仕事っていいな…花火っていいな…沢山の人に素敵な一夜をありがとうございました。

お読みいただきありがとうございます。