2017年を迎えました。新しい年を迎えられたことに感謝するとともに本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
時間の区切りとは不思議なものです。テレビや新聞やインターネットがなければ時計的な時間と主観的な時間の狭間で迷子になりそうになります。今日は365日のうちのはじまりの1日。今日が1年のはじまりであるという共通の概念化がなされたに過ぎないかもしれません。しかし、元旦や誕生日や祝日や命日などの記念日を区切りとして「意味のある大切な日」として捉えること、大切に過ごすことが出来るためにはこころが健康かつ余裕なくしては難しいかも知れません。
父が植えた「返礼」の花言葉を持つ花水木“Dogwood”が沢山花芽を付けて新年を待っていてくれました。「永遠」の花言葉をもつ沈丁花“Daphne”も咲く気満々です。花芽を形成する花成ホルモン「フロリゲン」が分泌され、冬の葉が落ちた後もしっかり春の準備して咲く日を待っています。生体だけでなく土の中にもしっかりホメオタシスが行き渡っています。
家族で喧嘩をしながら植えたアイビー“Ivy”の葉っぱも逞しくフェンス伝いに頑張っています。
私の母は昔から南天の葉が好きです。おせち料理に限らずいつも母の作るお弁当には南天の葉が入っています。よく見ると所々切られた箇所が見られますが…。
わが家の福を成すとされる南天“Nandina”
健やかに成長中です。
亡くなった愛犬の未だに処分出来ない大きな犬小屋…親戚達と近況の報告…受験や健康に関する話題…亡くなった親戚や友人に今日という日を支えてもらっていることへの感謝…成長真っ只中の親戚の子どもたちの甲高いはち切れんばかりの大きな笑い声…お餅のような頬っぺた…多忙でいることも喜びも空しさも含めて…全て私達が生きているからこそ感じることが出来ることなのでしょう。
弁証法的行動療法の視点で考えると…人生において抗し難い出来事は沢山あります。それらの不可抗力に初めから諦めることなく、大切に考えあぐねること思いあぐねることが大切です。精一杯もがき、足掻き、頑張れない自分も…。抗せないことが多くあることを自分のものにできた末には…。米国の心理学者であるマーシャ・リネハン博士のいう、徹底的受容(radical acceptance )に至るチャンスが隠されているのかも知れません。それは、日本の精神科医森田正馬先生のおっしゃる「あるがまま」にも通じる概念だと思います。
新年も晴れの日も雨の日も記念日も元気な日も疲れている日も私たちの身体もこころもあちこち休みなく稼働中です。今日の日を迎えられたことに感謝するとともに本年も精進して参ります。どうぞよろしくお願い申し上げます。
みなさまにとって素敵な1年になりますように。
Let’s pray for our happiness. Keep the music in your heart for tranquility.私たちの幸せを祈念するとともにこころに平安な音楽が保たれますように。
Counseling room Picardy3rd.