こんにちは、毎日暑いですね。今日は「日常の決まりごと」について考えてみたいと思います。私はここ5年間毎週新幹線に乗っています。新幹線の中での目標は「こころを休めること」です。その方法は私にとっては「音楽を聴くこと」「好きな本を読むこと」です。そして午後の新幹線ではスジャータのアイスを食べます。最近は(車内販売で)濃厚おつまみスナック「縁 ゆかり」も食べることが多いです。本は星の王子様を読むことが多いです…。音楽を聴いていたらいつのまにか涙が流れていることがあります。隣に人がいると申し訳ないのですが、いつも人のこころ向き合う仕事を生きているので、プライベートでは…ひとりにして欲しいと願うのも本音です。
星の王子様が好きと同業者にいうと、「ふふふ」と笑われる(嘲笑っぽい?)ことも多いです。もうこの本で何冊目かわかりません。特にXXI.の部分が好きです。キツネが無垢な王子様に「unique one」のプロセスを伝える場面です。「友だちを売っているお店なんかどこにもないから、だから人間には友だちもう友だちはいない…キツネはたくさんいるけれど、他のキツネと「個」としてのキツネは違う。王子様が大切にしているバラと多く咲いているバラは違う。ただひとつの友だちになるためにはプロセスが大事だ(大分中略)肝心なことは目では見えない。こころで見る」その通りだと思います。王子様とキツネはお別れするのですが、キツネは王子様と友だちになったことで別れを哀しみ泣いてしまいます。王子様は「君が友だちになろうといったからだよ…」といい更に「損をした?」とキツネに聴きます。キツネは「いや、友だちになれたプロセスの分だけ得をした」と応えます。
子どもから学ぶという哲学的なお話だと私は感じます。
キツネと王子様が友だちになる過程は、大好きなWinnicott先生の「unique one」の考えに通じると思います。
音楽や本に没頭して楽しむことって、とても難しい。没頭していて新大阪にまで行ってしまったこともあります。時々アナウンスや車窓を眺めて(浜名湖オッケー!名古屋そろそろ支度!)と現実の時間もみておかなければ…電車は止まってくれません。
時間軸での迷子…注意欠陥症、自閉症スペクトラム、解離症によく見られる症状です。ここは何処。今何時。というか今日って何月、私は何歳…あれ、こんなもの買ったかな…何が現実で何が空想なのか。そのような現象が生じます。私もそのような症状に親和性があるのだと思います。気付いたら「概ね」帰宅していたり、人にご迷惑をおかけしないで「so so」予定をこなすことが出来ているから良いかと考えることにしています。
仕事が上手くいかなかったこと…これからのこと…多くの人からいただいた関係性…上手くいかないことや不安なことが頭の中をぐるぐるすることもあります。
そんな「ひとりでいる時間」を大切に出来る「ひとりでいる能力」が足りない自分自身を内省することも多いです。
災害時の心理的介入にも共通するらしいのですが、大切なことを教わりました。自分を大切に出来ない人には「こころや身体の支援」は難しいということです。
大切だけど、私にとって「私を大切に出来ない弱さや回避」を精神分析家の先生に話したしたところ、先生は「それは、あなたが他者の関係性に依存しているからです。もっと徹底的に自分の弱さや実存的な不安の淵と向き合うことができない限り、あなたは今後も上部だけのニセモノを生き、クライエントさんにも偽善を提供することになる」とご指摘いただきました。確かに…そうです。グーの音も出ない鋭い解釈でした。しかし、私は「分析家の先生からのご教授をそのまま受け入れるのではなく、私なりのものに変えていきたい」と考えるに至りました。そう、だって分析家のセンセイの言うことに従うこと自体が「自分の弱さ」なのです。
分析家の先生からは私が「主語を〇〇さん(人)とか△△という(関係性)」にしか出来ない私の弱所や短所を教わりました。大人になるとあまり他者からの評価をいただくチャンスがなくなります。自分の短所や弱さも知り、自分なりに解釈し臨機応変に臨床場面に活かして参りたい所存です。
知人達と一緒に食べる約束をしたフカヒレの姿煮…。諸事情により一緒に行けなくなってしまったので贅沢だけど独りで食べました。近所の庶民派中華屋さんで「ママ」に特別に取り寄せていただきました。約束した知人達と一緒に行きたかったです。ひとりのフカヒレは淋しかったけど、行きつけのママとの約束重視で!
暑い季節が続きます。涼しいところで身体もこころも「cooling」したいですね…。
お読みいただきありがとうございます。